ライトノベル

【私、能力は平均値でって言ったよね!】1巻 「平均」って意味が曖昧?(感想・ネタバレあり)

私、能力は平均値でって言ったよね! 1

FUNAさんの「私、能力は平均値でって言ったよね!」の1巻を読んだのでネタバレ満載ですが感想を書いていこうと思います。

どうしてこの作品を手に取ったかと言われれば「表紙がかわいかったから」です。
普段からラノベは表紙とタイトル、そして直感で選んでいます。

ちなみに「私、能力は平均値でって言ったよね!」の略称は「のうきん」らしいです。

あらすじ

アスカム子爵家長女、アデル・フォン・アスカムは、10歳になったある日、強烈な頭痛と共に全てを思い出した。
自分が依然、栗原海里という名の18歳の日本人であったこと、幼い少女を助けようとして命を落としたこと、そして、神様に出会ったことを……

出来が良過ぎたために周りの期待が大きく、思うように生きることができなかった海里は、望みを尋ねる神様にこうお願いしたのであった。
『次の人生、能力は平均値でお願いします!』
なのに、なんだか話が違うよ!

3つの名前を持つ少女、剣と魔法の世界で、うっかりS級ハンターなんかにならないように気を付けて普通に生きていきます!
だって、私はごく普通の、平凡な女の子なんだから!

あらすじの通り異世界転生ものです。
気になったのは10歳で記憶を取り戻したという点です。

異世界へ行く方法は転移と転生が主流だと思いますが、転生について前から疑問に思っていたことがあります。
それは過去の記憶を取り戻すタイミングです。

最初から過去の記憶を持つのはハードモードだと思います。
過去の記憶を受け継いだ状態で赤ちゃんの生活を送るってすごい不便ですよね、色々と。

それに比べて、10歳で過去の記憶が戻るという設定は便利だと思います。
これなら転生しても心配ないですね。できるかは別として……。

感想

平均値とは……

海里は神様に、次の人生は平均的な能力にしてほしいと頼みますが

平均の意味が違い過ぎる!

海里が思っている平均が「人間として普通」であるのに対して、神様の平均は「一番上と一番下を足して2で割ったもの」となっています。

最も強いとされる古竜が人間の6800倍の強さなので、だいたいその半分くらいの強さ。
人として生活を送れないレベルの強さでしょうか。
神様のめんどくさがりな性格が垣間見えた気がします。

おかげでステータスが人間離れしたものになっていますが、家族関係はかなり悪かったので、総合的にみるとプラマイゼロという考え方かもしれません。

特殊な世界設定です

この世界について以下のように説明されています。

実は、あの世界は幾度目かの文明の崩壊を迎え、すべての技術を失い人間はわずかな生き残りのみとなったため、救済策と実験を兼ねて通常ではやらない大規模な手出しをしたのですが、ナノマシンによる魔法モドキがあまりにも万能過ぎて、ある程度の復興は果たしたものの文明の進歩が停滞してしまいまして。
そのため大失敗と判断され、誰も面倒を見ずに放置されてしまった世界なんですよ……。

少し変わった設定ですね。

特に大規模な手出しをしたという点が気になります。
この先の展開で出てくるのでしょうか。

1巻では学園がメインの舞台で、ハンターとしての活動はほとんどしてません。
世界の秘密に迫るのはかなり後のほうになる気がします。

目指すは普通の女の子!

と、主人公のマイル兼アデル兼海里は言ってますがこの様子だと無理そうですね。
常識を学ばないと普通の振る舞いは難しいと思います。

でも、マイルの良いところは目立たないように、できるだけ人並みっぽく見せる努力をしているところです。
自分の力をひけらかすよりも断然好感が持てます。

さらに、仲間にも魔法を教えてあげるシーンは人の好さが出てるなと感じました。
マンツーマンで勉強とか教えてほしい……。

数年後には普通の振る舞いというものを理解するんだろうけど、その時には有名になってそう。

名言

あのね、貴族っていうのは、貴族に生まれるんじゃないの。
生まれてから、『貴族になる』のよ。
親を見て育ち、貴族としての教育を受け、そして貴族としての精神である、ノブレス・オブリージュ、『高貴なる者の義務』をその心に宿して

アデル・フォン・アスカム

『男爵家の五男』という肩書に固執しているクラスメイトのケルビンに対して放った一言。
12歳が言う言葉でも12歳に言う言葉でもない気がしますが、彼女らは優秀なので理解できたようです。

でも、自分がすごいわけではないのにさも自分が偉いかのように振舞う人は一定数いる気がします。
「うちのパパ、えらいんだぞ」が口癖の人には気を付けましょう。それ完全にスネ(ry

自分は自分、他人は他人です。

まとめ

異世界もので主人公は最強クラスの強さなので、ここだけ見ると似た作品は多くありますが、女性主人公なのと、普通が目標なのは面白い点かなと思いました。

「見た目は子供、頭脳は大人」な主人公・マイルのこれからの活躍が楽しみです。